宝石の王様ダイヤモンドは、その価格も高価です。しかし同じダイヤモンドでも高品質なものを比較的リーズナブルに販売できるブランドもあります。
同じダイヤモンドなのになぜブランドによって値段に差が出るのでしょうか。
今回はダイヤモンドの流通ルートを詳しくご説明し、ダイヤモンドが高価になる理由をご紹介します。この理由を知ることで賢くダイヤモンドを選ぶことができますので、ぜひ覚えておきましょう。
Contents
ダイヤモンドの流通ルートから知るダイヤモンドが高価な理由
ダイヤモンドがなぜ高価なのかご存知ですか?
ダイヤモンドはダイヤモンド原石の採掘・供給元の企業が供給量の調節を行い、相場が決まります。
原石の状態だとそこまで高価ではないダイヤモンドですが、カットや研磨など宝飾品として加工されていく工程ごとに価格が上がっていきます。
ダイヤモンドルースは原石と比べると価格は2倍にもなります。そこからさらに、卸売や小売業者などの中間業者を挟むことでさらに価格が上昇し、消費者の手に渡るダイヤモンドは非常に高価なものとなるのです。
ダイヤモンドには国際的な基準が確立されており、品質も価格もバランスが保たれ続けているのです。
ダイヤモンドの流通ルート~原石から指輪になるまで~
ダイヤモンドが採掘されてから消費者の手に渡るまでは、
採掘→一括買取り→原石販売→研磨→加工→販売 というプロセスがあります。
このプロセスは一般的にさまざまな国を経由して行われるのです。現在のダイヤモンドの流通ルートは3種類に分けることができます。
デビアス 社を通した流通ルート
デビアス 社の本社がある南アフリカ共和国を中心としてDPA(ダイヤモンド生産組合)が原石を採掘し、それをダイヤモンド貿易会社のDTC(ダイヤモンドトレーディングカンパニー)が買取り、CSO(ダイヤモンド販売機構)が販売します。
実はこれらの会社はデビアス社が設立した会社なのです。
こうして販売されたダイヤモンド原石は研磨業者によって加工されてダイヤモンド市場に卸されます。その後ダイヤモンド大卸・小売店を経由し、消費者の手に渡ります。
デビアス社を通さない流通ルート
デビアス社を通さないルートは、まずロシアやオーストラリアやカナダなどで原石を採掘します。
採掘された原石は、アメリカ・ベルギー・インド・イスラエルなどの研磨業社が加工したのちにデビアス社のルートと同様に、ダイヤモンド市場・ダイヤモンド大卸・小売店を経由して消費者の手に渡ります。
それ以外の流通ルート
ブランドによっては採掘から販売まで全てを自社一貫で行なっているところもあります。
ダイヤモンドの流通ルートと価格の成り立ち
最終的なダイヤモンド価格は
・需要・供給を考慮した価格変動
・外国為替相場
・流通経路でかかるコスト
の3つの要素と、ダイヤモンド自体の品質で決まります。
需要と供給を考慮した価格変動
ダイヤモンドには価格の指標となる数値が存在します。その数値を決定しているのが世界最大の原石供給元であるデビアス社です。
デビアス社は会費を払えば誰もが見ることができる「ラパポート・ダイヤモンド・レポート」を毎月発行しており、ここにダイヤモンドグレードごとの価格を一覧表にして記載しています。
このレポートの価格が市場のダイヤモンド価格の指標となっているのです。
デビアス社はダイヤモンドの過剰供給によってダイヤモンドの価格が低下してしまわないように、ダイヤモンドの需要に合わせて生産量を調整し価格をコントロールしています。
外国為替相場
「ラパポート・ダイヤモンド・レポート」はドル建てで表示されています。
そのため日々の為替相場の変動でも日本のダイヤモンドの価格に影響があるのです。
流通経路でかかるコスト
ダイヤモンドが消費者の手に渡るまでにさまざまな中間業者を通すことが多いのですが、その中間業者が多ければそれだけ中間マージンも増えるということ。
その分の金額が上乗せされていき、ダイヤモンドの価格も上がります。
ダイヤモンド相場と流通経路の関係
では、ダイヤモンドの流通経路はどのようにダイヤモンド相場に影響を与えるのでしょうか。
産出されたダイヤモンド原石のおよそ40%はデビアス社に集められ、原石のうちに品質ごとに選別されます。
選別された原石はDTCが主催するサイト(販売会)で販売されますが、サイトに参加できるのはデビアス社の厳しい審査に合格し「サイトホルダー」として認められた企業のみです。
サイトホルダーの資格を持たない企業はデビアス社から直接原石の買い付けはできないため、中間業者を挟むことになります。
デビアス社の原石はサイトホルダーを通じて世界各国の研磨業社で原石ごとに合わせたカットが施され、その後、各国のダイヤモンド取引所や輸入商社やジュエリー製造業社、メーカーなど通して、国内のジュエリー卸売業者や小売店に販売されるのです。
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ブランドによってはデビアス社から原石の買い取りができるサイトホルダーの資格を持っているブランドもあります。
サイトホルダーの資格を持ち、研磨なども全て自社で行う「自社一貫」のブランドを選ぶことで、中間マージンがかからない分高品質なダイヤモンドをリーズナブルに購入することができます。
また、サイトホルダーに認められるためには、ダイヤモンドに対しての鑑識眼や研磨技術だけでなく、マーケティング能力や流通システムやブランドの将来性などさまざまな項目を審査されるので、サイトホルダーであることはダイヤモンド業界を牽引する企業と認められたも同然なのです。
そのような厳しい審査に合格したブランドのダイヤモンドは高品質で輝きも美しいので、価格面だけでなくダイヤモンドの質にこだわりたい人にもサイトホルダーの資格を持つブランドをおすすめします。
サイトホルダーor原石を仕入れ自社で研磨しているブランド
ダイヤモンド業界で「サイトホルダー」は非常に高いステータスを誇る企業にのみ与えられる称号。
サイトホルダーのブランドを選ぶことは高品質なダイヤモンドを選ぶことに繋がります。
また、ダイヤモンドルースではなく原石を仕入れて自社でカットしているブランドも、リーズナブルに高品質なダイヤモンドを購入できます。
そこで、サイトホルダーもしくは原石を仕入れて自社で研磨を行なっているおすすめブランドをご紹介します。
(1)エクセルコダイヤモンド
エクセルコダイヤモンドはサイトホルダーの資格があり、デビアス社から直接買い付けができます。
買い付けた原石の中から「ストーン」「シェイプという宝石用のダイヤモンド原石の中でも1%以下しかない正八面体の高品質な原石を厳選して使用。
その高品質な原石を最大限に輝かせるため、通常の4倍のカット工程と36工程もの研磨、そして研磨後の厳格な品質チェックを行っています。
エクセルコダイヤモンドでは輝きを科学的に測定する」サリネライト」というシステムを導入していますが、エクセルコのダイヤモンドはサリネライトでもダイヤモンド全体の2〜3%しか獲得することができない最高評価「Ultimate★★★(ウルティメイトスリースター)」を獲得しており、科学的にもその輝きが証明されています。
仕入れ・原石の品質・カットと研磨・品質チェックの全てにこだわり抜いたエクセルコのダイヤモンドは素人目に見ても他のブランドとは輝きが違うことがよくわかります。
高品質なダイヤモンドをリーズナブルに購入したいのであれば、まず最初にチェックするべきブランドであると言えるでしょう。
(2)ラザールダイヤモンド
原石の買い付けから販売まで全てを自社で一貫して行っているラザールダイヤモンド。
「オクタへドロン」というカットすると美しく輝く正八面体の高品質な原石を中心に厳選して使用しています。
世界三大カッターズブランドであるラザールダイヤモンドは、アイディアルメイクという、カットの角度や比率が全て数学的理論に基づいたカット手法を採用しており、研磨も他にはないほど非常に丁寧に行われます。
そのダイヤモンドの輝きの美しさから、「世界で最も美しいダイヤモンド」とブランドロゴに入れることを唯一許されているブランドなのです。
ブランドロゴにまで「世界一」と入っていると敷居が高いのでは?と感じてしまうかもしれませんが、価格はリーズナブル。
一度ご自身の目で虹色に輝くラザールのダイヤモンドをご覧になってはいかがですか?
(3)銀座ダイヤモンドシライシ
銀座ダイヤモンドシライシはイスラエルに「イスラエルシライシ」という現地法人で原石の仕入れを行なっています。
イスラエルはダイヤモンドの世界三大市場のひとつで、世界中から集まる原石の中から最高品質のものを厳選して使用しています。
中間業者を挟まない分高品質なダイヤモンドをリーズナブルな価格で購入できることで人気のブランドです。
銀座ダイヤモンドシライシもエクセルコダイヤモンド同様サリネライトを導入しており、輝きが美しいダイヤモンドを選定しています。
(4)TASAKI
真珠のイメージが強いTASAKIですが、実は日本のブランドでは唯一のサイトホルダー。
そのため、デビアス社から直接買い付けを行っており、確かな品質のダイヤモンド原石を使用しています。
TASAKIはカット技術にも優れており、「Very Good」より優れたカットは難しいと言われていた世界のマーケットにおいて、それを超える「Excellent」を量産化に成功したほどなのです。
現在はさらにカット技術が磨かれ、TASAKIのラウンドブリリアントカットは100%、Excellentを超える「3EX(トリプルエクセレント)」を実現しています。
(5)ロイヤルアッシャー
ウェディングシーンにふさわしい白い輝きが特徴的なロイヤルアッシャーのダイヤモンド。最高品質の「ソーヤブル」と呼ばれる正八面体の原石のみを厳選して使用しています。
ロイヤルアッシャーもラザールダイヤモンド同様に世界三大カッターズブランドに数えられており、「アッシャーカット」「エメラルドカット」「トリリアントカット」などの現在ではメジャーなカットを生み出しました。
イギリスのエリザベス女王やオランダ王室などからも認められている、ロイヤルの称号を与えられるに相応しいブランドです。
まとめ
今回はダイヤモンドの流通ルートとダイヤモンドが高価になる理由をご紹介しました。
中間業者を挟むほどダイヤモンドの価格も高価になってしまいます。
サイトホルダーの資格を持ち、デビアス社から直接ダイヤモンド原石を買い付けることができるブランドや、原石を買い付けて研磨やカットから販売まで自社で一貫して行なっているブランドを選ぶことで、高品質なダイヤモンドをリーズナブルに購入することが可能です。
今回ご紹介したブランドは特におすすめのブランドばかりですので、ダイヤモンドにこだわりたいのであればぜひチェックしてみてください。
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